地経学研究所(IOG)の鈴木均主任客員研究員が執筆した『自動車の世界史-T型フォードからEV、自動運転まで』(中公新書)が刊行されましたので、お知らせします。
書籍概要
19世紀末、欧州で誕生した自動車。1908年にT型フォードがアメリカで爆発的に普及したのを機に、各国による開発競争が激化する。フォルクスワーゲン、トヨタ、日産、ルノー、GM、現代、テスラ、上海汽車――トップメーカーの栄枯盛衰には、国際政治の動向が色濃く反映している。本書は、自動車産業の黎明期から、日本車の躍進、低燃費・EV・自動運転の時代における中国の台頭まで、100年の激闘を活写する。
目次
序章 自動車産業の夜明け
第1章 大衆車普及への道-終戦と高度成長
第2章 貿易摩擦の時代-省燃費化のスタートからスーパーカー・ブームまで
第3章 狂乱の80年代-日本車の黄金時代と冷戦終結
第4章 グローバル市場の誕生-台頭する新興国と日本の「衰退」
第5章 中国の台頭とCASE-エコカー・電動化・自動運転の波
第6章 失われた40年か、ブレークスルーか-テロとの戦い、気候変動、コロナ危機
メディア掲載
2024年3月6日 ゲンロンカフェ
鈴木均×速水健朗「自動車は世界をどう変えたのか──近代化、環境問題、AI、そしてクルマ文化」【速水健朗の自動車文化論 #1】
2024年3月12日~幻冬舎オンライン
<連載>自動車の世界史から読み解く「日本車の未来」
【第1回】1980年代、〈BMW3シリーズ〉は「六本木のカローラ」、〈ベンツ190E〉は「赤坂のサニー」と呼ばれ、日本で大ヒットしたワケ
著者
関連コンテンツ
(おことわり)本書に記された内容や意見は、著者の個人的見解であり、公益財団法人国際文化会館及び地経学研究所(IOG)等、著者の所属する組織の公式見解を必ずしも示すものではないことをご留意ください。