今年の5月、日本が議長国として広島G7サミットを主催した。ロシアのウクライナ侵略が続く中での、戦争の最中での異例のサミットとなり、自由民主主義諸国が結束してロシアへの制裁を維持し、ウクライナの支援を継続することが重要とされた。日本政府は、「法の支配による国際秩序」の維持、強化を重要な共通課題として提起している。だが、戦争が長引くとともに、G7各国の国内でも不満が鬱屈して、制裁や支援の継続が困難になる可能性もある。そのために、どのように課題に向き合うのか。日本はどのような指導力を発揮すべきか。
G7広島サミット2023:日本政府に経済安全保障「9つのチェックポイント」を提出
地経学研究所(IOG、所長:鈴木一人)は、G7広島サミット2023に向けて、5月11日に外務省経済安全保障政策室、13日に内閣官房国際広報室に、経済安全保障における「9つのチェックポイント」を提出しました。
内容としては、「経済安全保障の手段は、ルールに基づく国際秩序と一貫性を持たせるべき」(Item1)、「G7各国のサプライチェーン強靭化のために信頼できるサプライチェーンネットワークを構築すべき」(Item2)といった経済安全保障のあるべき原則を述べたものです。
地経学研究所は日本発のシンクタンクとして、引き続き海外シンクタンクと連携し、活動をリードしながら政策提言を続けて参ります。
新着情報
地経学ブリーフィング
-
2023年5月15日
広島から核の国際秩序再構築に向けた行動を
尾上定正
-
2023年5月9日
日本は「G7の結束」を強化することができるのか
細谷雄一
-
2023年5月1日
経済安全保障の共同防衛体としてのG7の重要性
鈴木一人
-
2023年4月3日
アメリカに「G7」の価値再発見が求められる理由
ディクソン藤田茉里奈
-
2023年3月27日
EUの「ウクライナ支援」継続に立ちはだかる課題
石川雄介
-
2023年3月20日
日本はG7サミットで今まで何に貢献してきたか
鈴木均
-
2023年3月13日
日本はG7&グローバルサウスとどう向き合うか
細谷雄一
IOG地経学オンラインサロン/IOG地経学インサイト
-
2023年5月13日
G7サミットと議長国日本の役割
ゲスト:四方敬之 内閣広報官
ホスト:鈴木一人 地経学研究所長 -
2023年5月2日
経済安全保障の共同防衛体としてのG7
解説:鈴木一人 地経学研究所長
聞き手:鈴木均 主任客員研究員 -
2023年3月30日
G7サミットと議長国日本
解説:細谷雄一 API研究主幹
聞き手:鈴木均 主任客員研究員