日米軍人ステーツマン・フォーラム(MSF)
日本の自衛隊と米軍の間には、これまで戦略対話の直接のチャンネルが存在してきませんでした。戦略的リバランシングの時代、それも東アジアの国際環境がきわめて変動しつつある現在、その必要性がますます高まっています。
現在の世界情勢の下、諸問題に適切に対処するには、日米の両政府間の恒常的かつ密度の高い政策対話が必要です。中でも、日本の自衛隊と米軍の間の戦略対話の重要性はこれまでになく高まっています。そこから得られる英知は、安全保障政策論議に必要不可欠です。
日米軍人ステーツマン・フォーラム(MSF)は、米国の統合参謀本部議長経験者と日本の統合幕僚長経験者が一堂に会し議論することで日米の政策対話を強化し、両国の安全保障政策コミュニティをより深くつなぐ上での絆になることを目指しています。
2014年に第1回会合を開催して以来、MSFは毎年、東京とワシントンDCで交互に会合を開催して参りました。2020年以降は新型コロナ感染症にともなう渡航制限を踏まえ、オンライン形式(VTC)で会合を実施してきました。
MSF Executive Members(2021年時点)
◆日本側
岩﨑 茂 第4代統合幕僚長(共同議長)
河野 克俊 第5代統合幕僚長
◆米国側
ジョセフ・ダンフォード 第19代統合参謀本部議長(共同議長)
デニス・ブレア 元国家情報長官
第3回日米軍人ステーツマン・フォーラム
RJIFは、第3回年次日米軍人ステーツマン・フォーラム(MSF)を2016年7月26日~29日、東京にて開催いたしました。
議論されたテーマは、以下の通りです。
- 第3の相殺戦略
- サイバーセキュリティ
- 海上安全保障協力
- 東・南シナ海におけるパワーバランス
- 公共財としての日米同盟
- 日米同盟を軸とした、「重層的3極構造」
- 朝鮮半島における安全保障の課題
- 政軍関係
参加者
日本
正メンバー
齋藤 隆 |
第2代統合幕僚長:2006年~2009年;海将 |
折木 良一 |
第3代統合幕僚長:2009年~2012年;陸将 |
岩﨑 茂 |
第4代統合幕僚長:2012年~2014年;空将 |
副メンバー
吉田 正紀 |
第40代佐世保地方総監:2012年~2014年;海将 |
廣中 雅之 |
第20代航空教育集団司令官:2013~2014年;空将 |
福本 出 |
第40代海上自衛隊幹部学校長:2012年~2014年;海将 |
磯部 晃一 |
第37代陸上自衛隊東部方面総監:2013年~2015年;陸将 |
特別ゲスト(現役)
河野 克俊 |
第5代統合幕僚長:2014年~現職;海将 |
吉田 圭秀 |
内閣官房内閣審議官(国家安全保障局 兼 内閣官房副長官補付);陸将補) |
特別講演:(発表順)
兼原 信克 |
内閣官房副長官補・国家安全保障局次長:2014年~現職 |
佐藤 雄二 |
前海上保安庁長官:2013年~2016年6月 |
発表者:(発表順)
渡辺 秀明 |
防衛装備庁長官:2015年~現職 |
髙見澤 將林 |
前内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)センター長:2015年~2016年7月 |
廣惠 次郎 |
統合幕僚監部指揮通信システム(J-6)部長;陸将補 |
真部 朗 |
防衛審議官:2016年~現職 |
秋葉 剛男 |
外務省外務審議官(政務):2016年~現職 |
米国
正メンバー
リチャード・マイヤーズ |
第15代統合参謀本部議長:2001年~2005年:空軍大将 |
マイケル・マレン |
第17代統合参謀本部議長:2007年~2011年:海軍大将 |
副メンバー
デニス・ブレア |
元太平洋軍司令官、1999年~2002年:海軍大将 |
ウォレス・グレグソン |
元国防次官補、2009年~2011年:海兵隊中将(ご欠席) |
ティモシー・キーティング |
元太平洋軍司令官、2007年~2009年:海軍大将 |
ゲアリー・ラフェッド |
元海軍作戦部長、2007年~2011年:海軍大将 |
ウォルター・シャープ |
元在韓米軍司令官、2008年~2011年:陸軍大将 |
バートン・フィールド |
前空軍作戦・計画部長、2012年~2015年:空軍中将 |
現役・特別ゲスト
ハリー・ハリス |
太平洋軍司令官、2015~現職:海軍大将 |
マイケル・S・ロジャース |
米サイバー軍司令官兼国家安全保障局局長、2014~現職:海軍大将 |
大使
キャロライン・ケネディ |
駐日米国大使:2013~現職 |
マーク・リッパート |
駐韓米国大使:2014年~現職 |
RJIF特別招聘スカラー
マイケル・グリーン |
米戦略国際問題研究所(CSIS) 上級副所長兼アジア・日本部長、ジョージタウン大学准教授 |
*肩書きは、フォーラム開催当時
ジョン・マケイン上院議員、マック・ソーンベリー下院議員と共に、ワシントンD.C.にて© RJIF
第2回日米軍人ステーツマン・フォーラム :「地政学の復活と日米同盟」
RJIFは、第2回年次日米軍人ステーツマン・フォーラム(MSF)を2015年6月7日~9日、
ワシントンD.Cにて開催いたしました。
議論されたテーマは、以下の通りです。
- 集団的自衛権
- 日米ガイドライン
- 国家安全保障局
- 東アジアの海上安全保障
- 北東アジアの安全保障
- 軍事技術、産業基盤、技術革新
- サイバー・セキュリティと宇宙
- 政軍関係
参加者
日本
正メンバー
齋藤 隆 |
第2代統合幕僚長(海将、2006~2009年) |
折木 良一 |
第3代統合幕僚長(陸将、2009~2012年) |
岩﨑 茂 |
第4代統合幕僚長(空将、2012~2014年) |
副メンバー
田中 達浩 |
第35代陸上自衛隊通信学校長(陸将補、2008~2009年) |
片岡 晴彦 |
第32代航空幕僚長(空将、2012~2013年) |
吉田 正紀 |
第40代佐世保地方総監(海将、2012年~2014年) |
廣中 雅之 |
第20代航空教育集団司令官(空将、2013~2014年) |
福本 出 |
第40代海上自衛隊幹部学校長(海将、2012年~2014年) |
特別ゲスト(現役)
河野 克俊 |
第5代統合幕僚長(海将、2014年~現職) |
長島 純 |
内閣官房内閣審議官(国家安全保障局 兼 内閣官房副長官補付)(空将補) |
德地 秀士 |
防衛審議官(2014年~現職) |
米国
正メンバー
リチャード・マイヤーズ |
第15代統合参謀本部議長(空軍大将、2001~2005年) |
副メンバー
デニス・ブレア |
元太平洋軍司令官(海軍大将、1999~2002年) |
ティモシー・キーティング |
元太平洋軍司令官(海軍大将、2007~2009年) |
ジェームズ・ジョーンズ |
元北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官
(海兵隊大将、1999~2003年) |
ゲイリー・ラフヘッド |
前海軍作戦部長(海軍大将、2007~2011年) |
ウォレス・グレグソン |
元国防次官補(海兵隊中将、2009~2011年) |
特別ゲスト(現役)
フランク・パンドルフェ |
統合参謀本部戦略計画政策局局長(海軍中将、2013年~現職) |
政府高官
佐々江 賢一郎 |
駐米日本大使 |
ジョン・マケイン |
上院軍事委員会委員長、上院議員 |
マック・ソーンベリー |
下院軍事委員会委員長、下院議員 |
*肩書きは、フォーラム開催当時
キャロライン・ケネディ駐日米国大使主催の昼食レセプション、駐日米国大使公邸にて© RJIF
第1回日米軍人ステーツマン・フォーラム:「日米同盟 ~未来に向けた絆~」
日本再建イニシアティブ(RJIF)は、第1回年次日米軍人ステーツマン・フォーラム(MSF)を2014年7月27日~29日、東京にて開催いたしました。
議論されたテーマは、以下の通りです。
- 東アジアの安全環境
- アジア太平洋リバランス政策
- 日本国内の米軍基地問題
- サイバーセキュリティー
- 宇宙戦略
- エネルギー問題
- 国家安全保障局
- 日米同盟
参加者
日本
正メンバー
齋藤 隆 |
第2代統合幕僚長(海将、2006~2009年) |
折木 良一 |
第3代統合幕僚長(陸将、2009~2012年) |
副メンバー
火箱 芳文 |
第32代陸上幕僚長(陸将、2009~2011年) |
赤星 慶治 |
第29代海上幕僚長(海将、2008~2010年) |
外薗 健一朗 |
第30代航空幕僚長(空将、2008~2010年) |
下平 幸二 |
第6代情報本部長(空将、2008~2012年) |
特別ゲスト(現役)
岩﨑 茂 |
第4代統合幕僚長(空将、2012年~現職) |
磯部 晃一 |
第37代東部方面総監(陸将) |
武居 智久 |
第42代横須賀地方総監(海将) |
廣中 雅之 |
第20代航空教育集団司令官(空将) |
米国
正メンバー
リチャード・マイヤーズ |
第15代統合参謀本部議長(空軍大将、2001~2005年) |
マイケル・マレン |
第17代統合参謀本部議長(海軍大将、2007~2011年) |
副メンバー
デニス・ブレア |
前太平洋軍司令官(海軍大将、1999~2002年) |
ラルフ・エバーハート |
前北方軍司令官(空軍大将、2002~2004年) |
ウォレス・グレグソン |
前国防次官補(海兵隊中将、2009~2011年) |
特別ゲスト(現役)
サルバトーレ・アンジェレラ |
在日米軍 兼 第5空軍司令官(空軍中将) |
政府高官
菅 義偉 |
内閣官房長官 |
小野寺 五典 |
国防大臣 |
キャロライン・ケネディ |
駐日米国大使 |
*肩書きは、フォーラム開催当時