「The Transformation of the Liberal International Order」発刊記念イベント開催のお知らせ


公益財団法人国際文化会館 地経学研究所(IOG)では、「自由で開かれた国際秩序(Liberal International Order)」プロジェクトとして、Springerより『The Transformation of the Liberal International Order』を2023年10月25日付けで出版しました。それに伴い、編者のハンス・クンドナニ氏(Hans Kundnani)をお招きしたブックロンチイベントを下記の通り開催いたします。

ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとパレスチナ間の対立激化に直面する今、ルールベースの国際秩序はこれまでにない危機に瀕しています。本書ではこれら以前からアジア太平洋地域に与える中国の地経学上のリスク、日米欧3極の間の価値の共有と、地域戦略やLIOをめぐる微妙なすれ違いについて、それぞれの分野を代表する専門家が分析しました。米欧主導のLIOに対する反発がますます強まり、その限界が意識される中、当イベントでは各章の執筆者をお招きし、オンラインとのハイブリッド形式で議論を深めてまいります。
※一般の方はオンラインでのみ参加可能です。

<開催要項>
1.日時
2023年12月4日 (月) 16:00-17:30 JST

2.開催方式
オンライン視聴(ZOOMウェビナー)
要事前申し込み。登録後、視聴案内と接続先URLをメールにてお送りします。
お申し込み:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfJ05Y4KNB04PGTaMrDM6ZkMSHzbh16OYogtISDEbZnJZiLWQ/viewform

3.テーマ
対談「Key Findings of “The Transformation of the Liberal International Order: Evolutions and Limitations”」

4.登壇者(登壇者一覧は英語サイトをご覧ください)
・ハンス・クンドナニ氏(Associate Fellow, Europe Programme, Europe Programme, Chatham House, The Royal Institute of International Affairs)
・細谷雄一(アジア・パシフィック・イニシアティブ研究主幹/地経学研究所 欧米グループ・グループ長/慶應義塾大学法学部教授) 他

5.注意事項
講演は全編英語で行われます。同時通訳の提供はございません。

参加登録はこちら


「自由で開かれた国際秩序(Liberal International Order)」プロジェクトとは

地経学研究所(IOG)の前身にあたるアジア・パシフィック・イニシアティブ(API)の下で発足した当プロジェクトは、戦後70年間、日本の安定と繁栄を可能にした不可欠の国際環境が「自由で開かれた国際秩序(LIO)」であったとの認識の下、今後もこれが日米、日米欧、そしてアジア諸国と共にどのように維持・強化されなければならないのか、国際関係、各国国内、双方について同時平行で分析しつつ議論を重ねてきました。内外での企業活動、人の移動、地域の安全保障、グローバルなサプライチェーンの強靭化のため、ルールベースの徹底などLIOの必要性はむしろ増しており、日本外交のバックボーン、理念の一貫性に関わる重要なテーマとなっています。LIOが引き続きアジア太平洋地域において共有され、日本を中心に安定と繁栄をもたらすための課題と限界、今後のあり方について、地域間、国家間、そして世代間で引き続き議論を重ねて参ります。

【キーワード】LIO、アジア太平洋、インド太平洋、価値の共有、ルールベースの国際秩序

プロジェクト詳細

The Transformation of the Liberal International Order (SpringerBriefs)

2020年6月より「自由で開かれた国際秩序(Liberal International Order)」の第2ステージとしてはじまった当プロジェクトは、先立つ第1ステージに引き続きAPI創設者、船橋洋一の呼びかけのもと、英王立国際問題研究所(チャタムハウス)上級研究員、ハンス・クンドナニと細谷雄一、慶應義塾大学教授を編者に迎え、第1ステージの問題意識を引き継ぎつつ、欧州およびアジアの視点を加え、より複眼的にLIOについての一致点と相違、課題について分析いたしました。それぞれがLIOを軸に描く経済、安全保障、経済安全保障の地域戦略と政策について、日米欧3極にアジアの専門家も加え、米欧が主導してきたLIOの到達点と課題、限界について分析する、問題提起の書です。

SpringerBriefs

Amazon

編者:Yuichi Hosoya, Hans Kundnani
著者(執筆順):
Yuichi Hosoya / Zack Cooper / Luis Simón / Maaike Okano-Heijmans / Alexandra Sakaki / Céline Pajon / Dhruva Jaishankar / Nithin Coca / Richard McGregor / Kun-Chin Lin / Tim Reilly / Kazuto Suzuki / Hans Kundnani

参加登録はこちら