【開催報告】IOG地経学研究所年次フォーラム「競合と共存の地経学」を開催


地経学研究所(IOG、所長:鈴木一人)は、2023年10月30日、地経学研究所(IOG)年次フォーラム「競合と共存の地経学」を開催しました。

設立から1年4カ月。地経学研究所は、不確実性が増す国際秩序の中、地経学リスクとどう向き合うべきか、国内外の関係者と議論を深め、知見を共有してまいりました。本年次フォーラムでは、新興技術や輸出管理など、競合する関係にありながら同時に共存せざるを得ないテーマとその状況について、どうマネージしていくのか、地経学的なリスクとオポチュニティについて、西村 康稔 経済産業大臣や、中国・台湾・新興技術といった分野の専門家を招聘し、議論を深めました。

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【プログラム】
第1部:
・開会挨拶と地経学研究所年間活動報告: 鈴木 一人(地経学研究所長)

・基調講演:「経済産業省における経済安全保障政策について」西村 康稔氏(経済産業大臣)

第2部(パネルディスカッション):
①中国を取り巻く内外情勢の見積もり
経済の不振、軍・政府高官の差し替えなど、中国の混迷は地域情勢にどのような影響を与えるのか。本セッションでは中国の内政、外交、安全保障における動きと、台湾総統選挙の見通しを両軸として中国情勢を立体的に描き出す。

モデレーター:
江藤 名保子(地経学研究所 中国グループ・グループ長)

パネリスト:
・小笠原 欣幸 氏(東京外国語大学 名誉教授)
・浅野 亮 氏(同志社大学法学部政治学科 教授)
・益尾 知佐子 氏(九州大学大学院 比較社会文化研究院 教授)

②新興技術が地経学にもたらすインパクト
生成AIをはじめとする新興技術が政治的、経済的にどのようなインパクトをもたらしうるのかを解説。その中で、新興技術に力を入れる中国とどう向き合うのかを提言。

モデレーター:
塩野 誠(地経学研究所 経営主幹 兼 新興技術グループ・グループ長)

パネリスト:
・手塚 沙織 氏(南山大学外国語学部英米学科 専任講師)
・鈴木 和泉 氏(科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー)
・齊藤 孝祐(地経学研究所 新興技術グループ 主任客員研究員)
・梅田 耕太(同 客員研究員)