大矢API上席研究員が米CSISのイベントでポストコロナにおけるサプライチェーンの強化について議論


米国の戦略国際問題研究所(CSIS)は、2020年9月23日に、サプライチェーンの強化に関するヴァーチャル・イベントを開催しました。

同イベントには、当財団から大矢伸上席研究員がパネリストとして参加。米商務次官補のNazak Nikakhtar氏、米商工会議所上級副会長のJohn Murphy氏、およびモデレータを務めたCSIS上級副所長Daniel Runde氏と共に、サプライチェーンの強化のために必要なこと、また、検討の際に留意すべきことなどを議論しました。

Covid-19は、医薬品や個人防護具などサプライチェーンの脆弱性の問題を明らかにしました。特に、不可欠な物資を中国一ヵ国のみに依存するリスクを人々に意識させました。パネルディスカッションではこうした認識を共有しつつ、実際にサプライチェーンの問題を考えるにあたっては個別の財毎に状況を踏まえる必要があること、備蓄強化・増産能力の確保・分散化・国内回帰など様々な手法を考える必要があること、国際協力が重要であること、重商主義的動機で過度に国内回帰を進めると自国経済を弱めると共に国際協力が困難になること、などが指摘されました。また、危機時の輸出制限措置を制限する有志国の合意枠組みの有効性についても強調されました。

 

*イベントの模様については CSISのサイト でご覧ください。