アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)は、2025年4月11日、元米国国務次官補(紛争・安定化業務担当)であり、現在プリンストン大学公共政策・国際関係大学院にて教鞭を執るフレデリック・D・バートン氏を迎え、非公開のラウンドテーブルを開催しました。
バートン氏は、長年にわたり米国政府内外で紛争解決、人道支援、国家再建支援などの分野に携わってきた第一人者であり、本ラウンドテーブルでは、トランプ政権期の対外政策が米国の官僚機構、ソフトパワー、価値外交に与えた影響を中心に議論が行われました。
とりわけ、近年のアメリカ外交における制度的基盤の脆弱化、国際社会からの信頼低下、官僚機構の萎縮といった構造的課題が議論されるとともに、こうした潮流の中で、国際的な人道支援において日本が果たし得る役割や、政府・民間双方の連携による支援の在り方についても活発な意見交換が行われました。
APIでは今後も、外交・安全保障、人道支援、国際秩序の持続性をめぐる課題について、国内外の第一線の専門家とともに議論を深め、政策提言へとつなげてまいります。

