『通商戦略の再構築 – CPTPPとその先へ』を刊行


一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ(所在地:東京都港区、理事長:船橋洋一、以下「API」)は、2022年6月13日に、『通商戦略の再構築 – CPTPPとその先へ』を刊行しました。

本戦略ペーパーは、APIが主催した「CPTPPプロジェクト」の成果をまとめたものです。国際通商秩序が揺らぐ一方、英国・中国・台湾が「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」への新規加入申請を行う中で、TPPの戦略的意義を再確認し、日本が今後採るべき通商戦略を提言したものです。

宗像直子東京大学公共政策大学院教授を座長とした本プロジェクトは、2022年1月から4月にかけて研究会を開催し、米国と中国の内政・外交、国際経済法、国際政治経済、安全保障、日本の対中外交・対中ビジネスといった多角的な視点から議論を行ったうえで、通商秩序の再構築に向けて日本が今後採るべき戦略の5つの要素と、その実施を支える国内政策の課題を、戦略ペーパーの形で整理しました。

日本は何のためにCPTPPを実現させたのか。通商秩序の再構築に向けて日本はどう行動するべきなのか。本戦略ペーパーでは、TPPの二つの戦略的意義を再確認した上で、①法の支配を広げる仲間を増やす、②CPTPPへの新規加入については、英国の加入を契機に示された基準を先例として確立・維持する、③同志国と連携し経済的威圧に対抗する枠組みを作る、③CPTPPとEUの連携を強化する、⑤米国のアジアにおける経済的な関与の維持強化に粘り強く創造的に取り組むこと、を提言しています。

本戦略ペーパーは、全文をウェブサイト上で公開しております。

『通商戦略の再構築』PDFはこちらから

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