アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)は、2025年10月31日、シドニー大学米国研究センター(USSC)の研究者および「日豪次世代対話交流事業(Japan–Australia Dialogue and Exchange for Next Generation, JADE)」フェロー4名を迎え、ラウンドテーブルを開催しました。
2024年に創設されたJADEプログラムは、日豪間の知的交流を体系的に推進する取り組みであり、両国の政府、企業、学術界の若手リーダーによるネットワークの構築を通じて、長期的な二国間関係の強化を目指しています。
ラウンドテーブル前半では、日本の最近の動向を中心に議論が行われました。主なテーマとして、熊本県および北海道における半導体生産、インド太平洋地域に対する米国の関与、クアッド(Quad)におけるインドの役割、そして宇宙・イノベーション分野における日豪協力の可能性などが挙げられました。
後半では、オーストラリアの最新の政策動向について、日本側の関心事項を踏まえた意見交換が行われました。主な論点として、オーストラリアの新国防戦略、パプアニューギニア・オーストラリア相互防衛条約、レアアースや重要鉱物の加工政策などが取り上げられました。
今回のラウンドテーブルは、日豪両国の次世代リーダー間の相互理解を深め、協力関係を一層強化するための貴重な機会となりました。








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