アジア・パシフィック・イニシアティブ (AP Initiative) の船橋理事長の記事 “North Korea’s Nuclear Weapons, Japan’s Bind” が、2017年9月14日のThe New York Timesに掲載されました。(Web版には9月13日掲載)
この論考は、北朝鮮の核・ミサイル開発は、戦後の日本にとってこれまででもっとも深刻な安全保障上の脅威を与えているにもかかわらず、日本は、イージス艦配備倍増、イージス・アショア配備、敵地攻撃能力構築、ましてや核保有オプションのいずれも、この脅威を抑止し、日本を防衛する上で有効な軍事的手段にならないことを指摘しています。従って、日本は現時点では外交的手段による対応を最優先させるべきであること、とりわけ日米韓の協調と中ロとの協力を同時に推進し、この5カ国による多角的な協議プロセスを形成し、その協調圧力によって北朝鮮を交渉のテーブルに引き戻すことを追求すべきであることを主張しています。