日本再建イニシアティブ(RJIF)の加藤洋一研究主幹は、2016年3月1日に開催された第10回安全保障シンポジウム「混迷世界における国家戦略を考える~国際秩序の再構築に日本はどんな役割を果たすべきか~」に参加しました。
シンポジウムには、加藤研究主幹のほか、安全保障と防衛分野に深く関わっていらっしゃった、元防衛大臣の小野寺五典氏、元防衛副大臣の長島昭久氏、防衛事務次官の黒江哲郎氏や日本大学教授(元読売新聞編集委員)の勝股秀通氏がパネリストとして参加し、東京大学教授(前JICA理事長)の田中明彦氏がモデレーターを務めました。
近年、日本でも安全保障に対する制度や法律が整備され、また日韓・日中関係などの外交のさまざまな懸案が解決に向けて進んでいます。世界での日本の役割がますます重要となってくる中で、今後の日本の安全保障を考えるうえでの弱点や課題について有意義な議論が交わされました。
現状世界をどう認識するかというテーマに対し、加藤研究主幹は、米中戦略関係の悪化、二重依存のジレンマ(経済は中国に依存し、安全保障はアメリカに依存)によるアメリカのリーダーシップの弱体化、地域秩序が変わりつつある現状に対して無力な日米同盟について意見を述べました。
会場からは、テロ対策や日本の情報収集分析などについて質問があり、サイバーテロや安全保障政策に対するメディアの役割についても意見が交わされました。
シンポジウムの模様は、こちらからご覧いただけます。