アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)は2025年9月10日、米国クレアモント大学大学院トライバル・アドミニストレーション認定プログラム・ディレクターのテッド・ゴヴァー博士をお迎えし、ラウンドテーブルを開催しました。
ゴヴァー博士のご講演は、来年の米国中間選挙の展望と、それが米国外交に及ぼし得る影響をテーマとするものでした。講演ではまず、共和党と民主党それぞれの党内情勢が概観された後、有権者の投票行動に影響を与えうる要因として、選挙区割りの変更やトランプ政権下における経済実績などが論じられました。
アジア太平洋地域に対する米国外交については、連邦議会における多数派の維持の行方が依然として大きな注目点であることが指摘されました。また、中間選挙後の長期的な視点においても、各国は引き続きトランプ政権が推進した政策の影響を受ける可能性が強調されました。
セッションの最後には、ゴヴァー博士とAPIの研究員による活発な質疑応答が行われました。議論は、トランプ大統領とJ.D.ヴァンス副大統領の相違点と共通点、日本の防衛費に関する見解、米国の対中政策と米中「グランド・バーゲン」の可能性、さらには米国における世論調査の信頼性にまで広がりました。




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