若手次世代リーダーの海外派遣プログラム「LEAP」フェローシップの創設とアサン政策研究院との派遣協定書の締結について


アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)は、東アジア諸国のシンクタンク・研究機関の間で若手次世代リーダーの相互派遣を行うことで、草の根レベルから隣国間関係を強化し東アジアの平和を促進するための「Leaders in East Asia for Peace(LEAP)」フェローシップを創設するとともに、韓国のアサン政策研究院(Asan Institute for Policy Studies、ソウル市)との間でLEAPフェローを派遣する協定書の調印式を2024年10月7日にソウルにて行いました。

LEAPフェローシップ誕生の背景について

LEAPは、国際文化会館(IHJ)の評議員であるクリス・ブリュンガー氏より、「過去と未来を共に見つめながら、私たちは東アジアのより深い相互理解を促進し、隣国間の紛争解決と平和構築を推進していく」とのアイデアをご提案頂いたことが、発足のきっかけとなりました。その後、APIは、これまでも「日韓政策対話」を共催するなど政策研究のパートナーであった韓国のアサン政策研究院との間で、LEAPを推進することに合意しました。今回の調印式は、神保謙APIプレジデントがブリュンガー氏と共にアサン政策研究院を訪れ、同院の創設者・名誉会長であるChung Mong Joon氏とブリュンガー氏が臨席する下で、アサン政策研究院のPresidentであるChoi Kang氏との間で、LEAPフェローの同院への派遣に関する協定書を締結しました。

LEAPフェローシッププログラムについて

APIは今後、LEAPフェロー第1期生を公募する予定です。同フェローシップは、リサーチアソシエイトレベルの若手研究者を対象としており、第1期生は、2025年から1年間(最長2年間まで延長の可能性あり)、アサン政策研究院に派遣され、東アジア諸国における地政学・地経学や日韓関係に関する研究を行うことが想定されています。韓国語の集中トレーニングもプログラムに含まれており、現地語で現地の人々と直接交流することで、現地から見える課題の理解を深めるとともに、草の根レベルでの持続的なつながりを育み、東アジア諸国の懸け橋となる存在となることが期待されています。また、アサン政策研究院への派遣中には、世界の著名な専門家や学者が集まる年次会議「Asan Plenum」の参加を含む多様な活動にも参加することなります。

アサン政策研究院(The Asan Institute for Policy Studies)について

2008年に韓国ソウルで設立されたシンクタンクで、国際関係、安全保障、外交政策、経済など多様な分野の研究を行っています。韓国をはじめ、アジアや世界の課題に対して客観的で実践的な政策提言を行うことを目指しています。多国間協力や東アジアの平和、安全保障をテーマにする国際的な会議やシンポジウムも定期的に開催しています。研究者や専門家が集い、政策形成や国際協力の強化に貢献しています。